冠動脈疾患には、心臓を収縮させて血液を送り出す筋肉、心筋の表面を走る血管が詰まって心筋組織が死んでしまう心筋梗塞と、冠動脈が狭くなって胸痛や息苦しさといった症状があらわれる狭心症があります。
欧米ではコレステロール値が高くなるほど、この冠動脈疾患の心筋梗塞や狭心症になりやすいことが疫学的に裏づけられているため、日本でもコレステロール値を下げる治療が常識となっていました。
しかし、日本人にはこの常識がすこし当てはまっていないんはないか、という意見がでてきました。
戦後の日本人のコレステロール値は一貫して上昇しているのに、心筋梗塞による死亡率は減少してきているためです。
脂肪の摂取量が増え続けてコレステロール値が上昇しているのに、日本人はなぜ心筋梗塞の死亡率が増えないのでしょうか。
どうも日本人はコレステロール値が高くても、動脈硬化が欧米の人と違いそれほど進まないような体質があるようです。
それはどうも、生活習慣の違いからくるようです。
魚をよく食べる習慣で、魚の脂を多く摂ることで、血液中の血小板を固まりにくくする作用があるので、血栓ができるのを予防してくれるのです。このために心筋梗塞が起きにくくなってくれるのです。
米などの穀類を多く食べる習慣も、エネルギー摂取量に占める脂肪の割合が低いので肥満になりにくく、内臓脂肪型肥満が進むほど動脈硬化の症状があらわれるので、炭水化物を多く摂る日本人には肥満の防止に役立つようです。
魚と穀類をたくさん食べて肥満を防ぎながらの生活習慣を続けていくことが、心筋梗塞の予防にもつながってくれるのです。
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