かかりつけ薬局を持とう 生活改善・健康食品の助言も
かかりつけの医者を持とうというのは解るのですが、
かかりつけの薬局となると難しそうですね。
ここに書かれている薬局は地方の静岡では無い様に思われます。
内科や外科の医院の横にその医院専門の薬局がある!
というパターンが静岡ではほとんどなので!
希望するお客に無料でカウンセリングをしてくれるとは、
かなりのサービスだと!!!!
羨ましく思いますね。
静岡にもかかりつけの薬局になれる様な親切な薬局はできないものか?
もう少し時間がかかるかな!
かかりつけ薬局を持とう 生活改善・健康食品の助言も
<以下、ニュース記事の引用になります>
かかりつけ薬局を持とう 生活改善・健康食品の助言も
(1/3ページ)2012/9/20付
薬局のサービスが拡充し医療の担い手としての重みが増している。生活習慣の改善を指導したり、健康食品の選び方をアドバイスしたり。処方箋に基づいて薬を提供するだけの場所ではなくなりつつある。禁煙治療の分野では、医師と共同で薬物管理をする試みもまもなく始まる。身近な健康ステーションとして「かかりつけ薬局」を持ってみてはどうだろうか。
糖尿病を防ぐための栄養相談にのってくれる薬局も(横浜市のクオール薬局)
「良い具合に血糖値が下がってきましたね」。薬局チェーンのクオール薬局港北店(横浜市)。薬剤師の久光直子さんは30代の男性客にこう話しかけると、食事の内容などが書き込まれたノートのチェックを始めた。
同店は希望する顧客に30〜40分程度のカウンセリングを無料で実施しており、薬剤師や管理栄養士が健康食品の活用を提案したり、生活習慣病を予防・改善するための栄養指導をしたりする。
この男性は4年半前から月1〜2回のペースで来店。約175センチの身長に対し、体重が多い時で87キロあり、糖尿病予備軍と言われていた。「食事を改善した結果、標準体重に近い69キロに減った。治療中のアトピー性皮膚炎の症状もよくなってきた」と喜ぶ。久光さんは「食事や生活習慣を知っておくと、薬を選ぶ際の参考になる」と話す。
同店のように、薬剤師のほかに管理栄養士などの専門家を置く薬局が徐々に増え始めている。窓口で簡易血糖検査ができるところもあり、健康を自分で管理する「セルフメディケーション」の場を提供している。
健康食品の講座
「やせる」「美肌効果」「血圧や血糖値にいい」――。健康食品や化粧品類にはこんな宣伝文句がよく使われるが、使い方を一つ間違うと、重いアレルギー症状が出ることがある。処方薬との飲み合わせによって、体調に悪影響が出る人もいる。
茨城県でフローラ薬局を運営する薬剤師の篠原久仁子さんはハーブや健康食品、漢方などの正しい使い方を教える講座を開いている。
「シャンプーやせっけんでアレルギー症状が出ることもある。成分の化学構造をきちんと説明し、テストをしてから販売する」(篠原さん)という。
地域医療の担い手として薬局を積極的に活用する取り組みも動き出した。
日本大の亀井美和子教授(薬事管理学)や東京薬科大の土橋朗教授(医薬品情報解析学)らは禁煙治療の研究の一環として、病院の医師と地域の薬局による「共同薬物治療管理」(CDTM)を12月から始める準備を進めている。舞台は茨城県で、県立中央病院と同県笠間市周辺の10薬局が協力する予定だ。
医師と薬剤師があらかじめ合意しておけば、薬の種類や量、投与の方法や期間などを薬局で変更できるというもので、米国では盛んに実施されている。
禁煙の治療薬は吐き気や頭痛などの副作用を伴うことがあり、途中で断念する人もいる。薬局側の判断で薬の量を減らしたり、副作用を軽くする方法を伝えたりすることで、禁煙の成功率を上げるのが狙いだ。
ほかにも、治療薬が必要なほどではない人には、薬局で購入できるニコチンパッチを勧め、重症な人を病院の禁煙外来に紹介するなど、薬剤師が主体的に医療に関わる。
亀井教授によると、欧米の薬局は日本と比べ、幅広い役割を担っている。「専門的な知識を持つ身近な相談者であると同時に、医療の担い手となり、医療費削減に貢献している」という。
減った緊急外来
米ノースカロライナ州アッシュビル市では、地域の薬剤師がぜんそく、糖尿病、高血圧、うつ病などの患者にカウンセリングと薬物管理を実施。薬の飲み忘れや飲み残しが減っただけでなく、医療機関の緊急外来の受診削減にもつながった。
薬局がサービスを拡充しても、どこにどんな薬局があるのか、消費者にはいまひとつ分かりにくい。「かかりつけ薬局」を見つけるにはどうすればいいのか。
東京理科大の鹿村恵明教授(薬局管理学)は「一般的には待ち時間の少ない薬局を『よい薬局』と考えがちだが、条件に合わせて選ぶ必要がある」と指摘する。
発熱などの急な病気の場合、アクセスを優先し、病院や自宅の近くの薬局を選べばいいが、慢性的な病気や在宅ケアなどをしてほしいときはサービスの内容を確かめる必要がある。「終末期医療などに対応し、在宅での薬物管理をする薬局もある。地域の薬剤師会に紹介を依頼できる」(鹿村教授)という。
店頭では、体質や生活習慣、既往症などを「お薬手帳」に書いてくれるか▽電話などで医師に処方内容を確認してくれるか▽後発薬と先発薬の違いなどを十分説明してくれるか――などが選択ポイントとなる。
鹿村教授は「災害時の備えとしても、顔なじみの薬剤師をつくってほしい」と呼びかけている。
◇ ◇
拡大する薬剤師の裁量 後発薬の普及も担う
大学の薬学部は2006年度から6年制となり、新制度下で学んだ薬剤師が今春初めて誕生した。病院での実習などを経験した薬剤師に裁量を与え、薬による効果的な治療を促すことが新制度の狙い。今後は薬剤師の活躍の幅が広がり、薬局の役割も拡大する見込みだ。
診療報酬制度も薬剤師の判断や処置に点数を与えるよう設計されている。4月の診療報酬の改定では医師が処方箋を出す際に薬の製品名ではなく成分名で処方すると病院側に報酬が加算されるようになった。この結果、薬局で薬剤師が同じ成分で価格が安い後発薬(ジェネリック医薬品)を選ぶことができ、患者は費用負担を抑えられる。
後発薬の業界団体、日本ジェネリック製薬協会によると、4〜6月の医療用医薬品に占める後発薬のシェアは25.3%となり前年比で2.2ポイント上昇した。国は医療費削減のために今年度中に30%までシェアを高める目標を掲げている。
在宅医療向けの服薬指導や宅配サービスも薬局としての役割がより一層求められている分野。薬剤師が介護施設や患者宅に定期的に薬を届けて管理し、医師と連携して処方薬の提案や治療に向けての処方設計ができるように制度改良が進められている。
これまで医師の処方箋に従い医薬品を提供するだけだった薬局が主体的に医療活動を担うように変化し始めている。
(吉野真由美、細川幸太郎)
[日本経済新聞夕刊2012年9月20日付]
